新規事業開発の実務

どうせすぐ忘れるんでしょ\(^o^)/

フェーズ1. 参入領域の決定

 お世話になっております。
カーマンライン株式会社の直人です。

前回に引き続き、事業開発のアプローチについて書いていきます。

事業開発を担当するビジネスマンは、まずはじめに「どんな事業を始めるか」を決めるところからはじめることになります。

魅力的な参入領域を探すアプローチとはどのようなものでしょうか。また、考慮しなければならないポイントはどこでしょうか。

経験を元に考察してみたいと思います。

参入領域確定のためのアプローチ

アプローチは大きく3パターン考えられます。

  1. 事業のネタに「気づく」
  2. 事業のネタを「探す」
  3. 事業のネタを「与えられる」

詳細を後述します。

1. 事業のネタに「気づく」

事業開発担当者や未来のアントレプレナーが、自身の観察力・洞察力によって潜在的かつ解決可能な課題や顕在化していない価値に気づく。 

例えば、マーク・ザッカーバーグがインターネットの時代における人間同士のつながりのあり方にポテンシャルを見出す (Facebook、以下参考書籍)、江崎利一が捨てられる牡蠣の煮汁を見て栄養価の高い菓子製造を思いつく (グリコ)、などの例はここに当たるでしょう。

フェイスブック 若き天才の野望 (5億人をつなぐソーシャルネットワークはこう生まれた)

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  • 作者: デビッド・カークパトリック,小林弘人解説,滑川海彦,高橋信夫
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事業開発に限らず、商品開発やマーケティングに至るまで、担当者の気づきやひらめきによりビジネスが飛躍する、という事例は枚挙にいとまがありません。

「アイデア」の捉え方には諸説あrますが、私は「解決力を持った人間に、潜在的価値・課題を与えるとその抽出方法が発露する」と考えています。

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 解決方法まではいかなくても「こうしたら解決できるのでは?」という視点があるかどうか、世の中を常日頃そのような角度から眺めているかが大切です。

フレームワークとして、リーンスタートアップという事業開発手法はこのような気付きから価値仮説の検証といった小規模なテストマーケティングと相性がよいでしょう。気づきは検証されて初めて、ターゲットではない第三者 (投資家やパートナー) に説明できるようになります。

リーン・スタートアップ

リーン・スタートアップ

  • 作者: エリック・リース,伊藤穣一(MITメディアラボ所長),井口耕二
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蛇足 : リーンスタートアップの書籍やメソッドは数多くあるが、個人的にはエリック・リースのこの1冊が本質であり、最高の1冊だと思っている。 

2. 事業のネタを「探す」

企業に所属するビジネスマンは、なかなか思いつきで事業を興そうとは思わないかもしれない。むしろ、会社の方針や投資家の要請によって「これこれこういう条件で、新しい事業を作りなさい」と言われることの方が多いでしょう。

意外と知られていないかもしれませんが、Amazon創業者のジェフ・ベゾスもボスであるデビッド・ショーの依頼による調査の過程で創業のきっかけを得たと言われています。

ジェフ・ベゾス 果てなき野望

ジェフ・ベゾス 果てなき野望

 

 私自身も、サラリーマンとして事業開発を行う過程では主にこのアプローチで参入する事業ドメインを決めてきました。事業開発は、実装して世に出すまでの道のりも非常に険しく、アプローチの正しさは定かではないが、おおよそ以下のようなプロセスを経ます。

■事業開発において、参入領域を探すプロセス

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特にイントレプレナー (社内起業家) としての経験から記載しているが、各プロセスの詳細については別の記事を設けて後日解説したいと思います。

3. 事業のネタを「与えられる」

サラリーマンの事業開発現場では、事業のネタを与えられるというケースも少なくないでしょう。

 

「ビッグデータ使ってなんか考えてくれないか」

「事業部でアプリ作ることになったんだけどアイデアある?」

 

くらいのふわっとしたものから、より具体的で予算まで決まったものまで粒度は様々だだろうと思います。実施が決まっているなら「やるだけやる、やれるところまでやる」しかありませんが、もし検討の余地があるのであれば前述のフローに従って勝ち筋があるかどうか調べてみるものよいでしょう。

終わりに

今回は、私の経験に基づいて事業開発における参入領域の決定方法について概要を記載しました。事業の形はひとつでないように、ここで紹介したやり方も数あるアプローチのひとつにすぎません。

みなさんの向き合っている市場やシチュエーションに応じて、適宜カスタマイズしていただければ幸いです。

 

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それでは、よろしくお願いいたします。